クリスマスローズはここ20年くらいで人気が出てきたお花です。
交配によって色鮮やかになるとともに様々な花がつくられたことや,
花の少ない2月から3月に花を咲かせること,
1株1株に違いがあること等からブームとなりました。
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クリスマスローズはここ20年くらいで人気が出てきたお花です。
交配によって色鮮やかになるとともに様々な花がつくられたことや,
花の少ない2月から3月に花を咲かせること,
1株1株に違いがあること等からブームとなりました。
販売されているもののほとんどがタネからの株なので,それぞれに違いがあります。
この違いを個性として楽しむのがクリスマスローズの醍醐味の1つといえます。
そのため,品種名ではなく,「ダブル・ホワイト・ピコティ」のように特徴で呼ばれます。
ただし,最近は一定の特徴を持つものにブランド名が付いて販売されることがあります。
一方で,組織培養で増やされたものは違いがありませんので,品種名が付けて売られています。
色や模様のある観賞部分はガク片で,花弁はその内側の蜜腺と呼ばれるものに退化しています。
この蜜腺がガクのようになると,セミダブルやダブルと呼ばれます。
実は,欧米でクリスマスローズと呼ぶのは,「ニゲル」という種類だけです。
といいますのも,クリスマスローズというのはニゲルの英名だからです。
日本ではクリスマスローズの仲間の総称としても「クリスマスローズ」を使いますが,
学術的な名前の「ヘレボルス」を使うことも多いです。
ヨーロッパには沢山の種類がありますが,多くはよく出回っている交配種ほど園芸価値はありません。
そんな中で,特徴的なのは「フェチダス」や「リビダス」といった茎がどんどん伸びていくもの(有茎種)です。
交配種(無茎種)に比べて,寿命が短いのが欠点ですが,葉の色や模様が特徴的な品種もあり,
大型でお庭での利用価値が高いのが特徴です。
野生のものにしかない特徴を持つ原種(野生種)と交配して,
新しい特徴を取り入れようとしたものが原種系交配と呼ばれます。
多くが小型の原種との交配で,小型でも花の美しいものを目指して交配されています。
庭植えでは目立ちにくため,鉢植えの方が向いています。