園長の部屋 第9回
メキシコのサルビア~その2
植物公園では,サルビアフェスティバルを開催中!
秋咲きのサルビアも,続々咲きそろってきています。
今回は,秋咲きのサルビアの代表格,真っ赤な花が秋の空
によく似合う「パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)」の仲間たちをご紹介します。
植物公園にあるパイナップルセージ
- 学名:Salvia elegans
- 原産地:メキシコ,グアテマラ
葉に触れるとパイナップルのような甘い香りがします。
寒さにやや弱いため,冬には強い霜に当てないように管理します。
サルビア・エレガンス

Salvia elegans
秋(日が短くなってから)から霜が降りるまで開花します。
広義のハーブでポプリなどに用いられます。
また,押し花にしてもきれいな赤が残ります。
サルビア・エレガンス’ゴールデンデリシャス’

Salvia elegans ‘Golden Delicious’
秋(日が短くなってから)から霜が降りるまで開花します。
日本で普及しているパイナップルセージの黄金葉系で,赤い花が咲くと,より華やかさを増します。
2009年に,ハワイの
エンチャンティング・フローラル・ガーデン の協力で導入されました。
サルビア・エレガンス‘ハニーメロン’

Salvia elegans ‘Honey Melon’
英名はハニーメロンセージ。
パイナップルセージと比べ,葉が小さく,草丈も60cm程度で小型です。
(2011年10月9日現在 未開花)
パイナップルセージを親にもつ交配種
- アンソニーパーカーセージ
- Salvia ‘Anthony Parker’
パイナップルセージとメキシカンブッシュセージの交配で作られた
新しい品種です。2種の交配親とアンソニーパーカーセージを
比べてみると両方の形質を受け継いでいる様子がわかります。
アンソニーパーカーセージ
パイナップルセージ
メキシカンブッシュセージ




花色:濃い紫色
花弁の上唇にメキシカンブッシュセージを思わせる細かい毛があります。

花色:赤

花色:赤紫色
基本種は白ですが,交配親となったものは赤紫色の種類です。

開花状況
(自然条件:10/6)
蕾~咲き始め(両種の中間)

開花状況
(自然条件:10/6)
まだ蕾が見えません。

開花状況
(自然条件:10/6)
開花

葉
やや幅広い

葉
幅広い

葉
細長い・香りなし

茎

茎
粗い毛がある

茎
- 場所 テラスガーデン・緑陰広場(サルビアフェスティバル会場)
- 更新日 2011年10月8日