園長の部屋 第55回
ヒメリュウキンカ

ヒメリュウキンカ (姫立金花)
学名:Ranunculus ficaria (キンポウゲ科)
山野の湿った草原や川沿いの林床など湿り気のある場所に自生します。ふるさとはイギリスですが、ヨーロッパからシベリアにかけて広く分布している野草です。
葉は暗緑色のハート型、春になると花茎をのばして表面に光沢のある直径3~4cmの黄色い花を次々と咲かせ、長いものでは1ヶ月ほど花を楽しむことができます。
花後はタネができ、初夏には葉が枯れて地中に根茎を残して夏の間は休眠に入ります。基本種の花色は黄色ですが、変化が多く、花や葉の異なる変種を選別して栽培したり、品種改良によって花色や大きさ、咲き方の違う多くの品種が存在します。
球根や鉢花として出回っているラナンキュラスとは同属の仲間です。日本に自生しているリュウキンカとは同じキンポウゲ科ですが
属が違います。



- 場所 ひょうたん池畔(樹木園そば)
- 更新日 2014年3月24日