園長の部屋 第4回
かわいらしい色No1…桃色のサルビア
テラスガーデンでは,かわいらしい桃色のサルビアが目を惹きます。
サルビア・スプレンデンス‘ピーチ’。見るとやさしい気持ちになれるやわらかな桃色の花です。
この花は,アメリカから平成18年に種子で導入しました。
やさしい色合いからガーデニングファンの目に留まり,瞬く間に人気品種になりました。
この品種のすばらしさは,どんな植物とも相性がよい,やさしい色だけではありません。
上手に育てると,草丈が1mを超え,一面に花をつけ迫力ある株となるのです。
また,花とほぼ同色の萼(ガク)は,花弁が散っても,変色することなく,
いつまでも咲いているかのような華やかさを保ちます。
この品種が普及したのは,ほんの最近、平成22年ごろからで,
「あやのピーチ」の名前で流通しています。
流通名についた「あや」は,普及に貢献した水戸市植物公園長の名前に由来しています。
どこかでこの花を見かけたら,植物公園のことを思い出してくださいね。
満開のサルビアスプレンデンス‘ピーチ’,ぜひこの機会にご覧ください。

サルビア・スプレンデンス‘ピーチ’
- Salvia splendens‘Peach’
- シソ科
- 原産地 ブラジル
- 開花期 5月~10月
初夏から霜が降りるまでの間咲き続けます。
寒さに弱いため、原産地では多年草ですが、1年草扱いの植物です。
来年も、育てたい方は、9月ごろ挿木をして、小さな苗を作り、明るい室内で管理しましょう。
摘心して枝数を増やし、肥料を切らさないようにすれば、見ごたえのある大株となります。
おなじみのサルビア・・・スプレンデンスの仲間たち
花壇でおなじみの真っ赤なサルビアも、正式な名前は「サルビア スプレンデンス」です。
赤いスプレンデンスは、種から育てます。草丈は、大きくても60cm程度で‘ピーチ’ほどは大きくなりません。
紫・白など多くの園芸品種があります。
草丈が大きくなるタイプにはワインレッド色の‘バンヒューティ’があります。
サルビア・スプレンデンスの園芸品種




‘バンヒューティ’
- 場所 テラスガーデン
- 更新日 2011年9月1日