園長の部屋 第32回

咲くまで待とう…ホトトギス

ホトトギス

ハトムギ、サギソウ、カラスビシャク…
鳥の名前の付いた植物は他にもありますが、
鳥の名前がそのまま使われているのは、
この「ホトトギス」ぐらいなものではないでしょうか。
その由来は、花の斑点がホトトギスのお腹の模様に似ているからなのだそうです。

一見、紫色の花に見えますが、
これは斑点の色で、斑点の少ないものは
地の白色が主体になります。
この他に、キイジョウロウホトトギスのように、
茎が枝垂れ、黄色で下向きの花を付ける
種類もいます。

10月現在、花が多数咲いて見事ですが、
花をこの時期まで待たされることから、
少々やきもきさせられる花もしれません。
そんな時は、あの有名な言葉を思い出して…

今、見頃のホトトギスは植物館前の池の周りや
その奥にある樹木園、または薬草園などで
ご覧いただけます。

  • 場所 樹木園
  • 更新日 2012年10月24日