園長の部屋 第25回
水辺に映える植物~アサザ・ギボウシ・スイレン

アサザ
- 学名:Nymphoides peltata
- 原産地:日本(北海道を除く),ユーラシア大陸
学名のpeltataは“楯状の”という意味があり、
と葉がそのような形をしています。
以前は霞ケ浦に群生していたそうですが、
今では絶滅危惧Ⅱ類(H18レッドデータブック)に
されるほど減少しております。
群生していると毎日多くの花を咲かせますが、
1つ1つの花の寿命は1日と短命であり、
この景色は非常に多くの花数と芽数によって
維持されています。

ギボウシ
- 学名:Hosta
- 原産地:日本、朝鮮、中国
日本に多くの種が自生しますが、
品種改良などはアメリカの方が盛んであり、
“パーフェクトプランツ”と呼ばれるほど。
葉の斑に代表されるように変異に富み、
斑の入り方や色はもちろんのこと、
株が大きくならず、葉がねじれ、秋に花が咲く
カラクサギボウシのようなもの、などもあります
日陰の湿った土でも栽培できることから、
シェイドガーデンにもよく利用されます。

スイレン
- 学名:Nymphaea
スイレンには、寒さに強い温帯性のものと、
寒さに弱い熱帯性のものがあり、
小池では温帯性のスイレンがご覧いただけます。
今後、熱帯性のスイレンも緑陰広場でご覧いただけるようになります。
スイレンは、花弁と雄しべの数が多いことや
雄しべが螺旋状に付いていることなどから、
原始的な植物の1つとされています。
モクレン科やキンポウゲ科なども同様です。
- 場所 小池
- 更新日 2012年7月4日