園長の部屋 第10回
個性がキラリ☆ペルーのサルビア
植物公園では,サルビアフェスティバルを開催中!
夜間の温度が低くなるにつれ,サルビアの花色は,よりいっそう濃く美しくなっていきます。
今回は,それぞれの個性がキラリと光るペルー原産のサルビアたちをご紹介します。
ペルーのサルビアは珍しいものが多く,植物公園でも2000年代に導入した種が多くあります。
植物公園では,8種類を栽培していますが,寒さに弱い品種が多く,水戸の場合は,いずれも温室内で越冬しています。
- ★近年発見!:2000年に発見された「サギッタタ」,2002年に発見された「ストリアタ」
- ★花の色が個性的!:深く鮮やかな青,明るいオレンジ,黒かと見間違えるほどの濃い紫など,はっきりとした鮮やかな色
- ★育ち方がいろいろ!:スクアレンスのように枝が硬くなり上に伸びていくものもあれば,スクテラリオイデスのように地面を這うものも
近年発見!サルビア・ストリアタ


- 学名:Salvia striata
大人の魅力!サルビア・ディスコロール


- 学名:Salvia discolor
- 英名:アンデアンセージ(Andean sage)
花は濃い紫色で,まるで黒のように見えます。茎(花の部分を除く)と
葉はグレーの柔らかい毛で覆われ全体が柔らかなトーンになっており,
花とのコントラストが美しいです。
葉には香りがあります。
種小名のdiscolorは,「二色の,異なった色の」を意味しています。葉の表裏の色が違うこと,
ガクと花のコントラストに由来します。
まるで木のよう!しっかりした枝ぶり!サルビア・スクアレンス


- 学名:Salvia squalens
株が大きくなると茎が木のように硬くなります。全体に毛あり,葉には香りがあります。
深い青が魅力!サルビア・サギッタタ


- 学名:Salvia sagittata
- 英名:アンデアンセージ(Andean sage)
2000年にエクアドルで発見され,エクアドルやペルーに分布するサルビアです。
こちらの種は,高さ2mにまで伸びる高性タイプです。
ほかに,花が大きいタイプがあります。
- 場所 緑陰広場
- 更新日 2011年10月18日