園長の部屋 プレオープンサギソウ展のご案内
プレオープン サギソウ展のご案内
場所 植物館
水戸のサギソウの自生地を訪ねましょう
サギソウの開花時期にあわせ,観賞会を行います。
観賞会では,自生地復元の紹介やサギソウの鉢植えの展示のほか,
園芸種のサギソウや野菜の販売も行います。

サギソウ
- 学名:Hebenaria radiata (Thunb.)K.Spreng.
- 分類:ラン科ミズトンボ属
サギソウは、本州、四国、九州のシイ・カシの混成林や、ブナ林地帯の湿原に生育する高さ20~40cmの多年草です。
サギソウの仲間は、世界に約600種類もあるといわれ日本にはそのうち10種類が自生しています。
その中でも、日本のサギソウは最も特徴があって、美しい花です。
小さな球根から芽を出し、7~8月に純白の清楚な花が咲きます。地下茎が長く伸びて、その先に次の年の球根をつけます。
夏の暑い盛りに咲く花の姿は、とても涼しげで、観賞用として広く栽培・増殖されていますが、自生地は開発による環境破壊や、
心ない人の採集により激減しています。
サギソウの伝説「常磐姫とサギソウ」
時は戦国時代、武蔵野の世田谷城主である吉良頼康は、近隣からの攻撃に備えるため、
政略的に同じ武蔵野の奥沢城主の娘である常磐姫を妻にしました。
しかし、周囲が落ち着くと姫がじゃまになり、謀殺しようとしました。
これを知った姫は、奥沢の父に救いを求めようとしましたが、周囲は敵ばかりで使者
すら出すことができません。そこで、姫は兼ねてから愛育していた白鷺の足に結び文
をして大空に向けて放しましたが、サギはたちまち射落とされて、姫も捕らえられて殺されました。
その後、この白鷺の屍から生えた草、すなわち、白鷺の化身がサギソウであるということです。