薬草

救民妙薬序文より

~光圀公は私に命ぜられました。

庶民が住んでいる所には、医者もいないし薬もない。

庶民は病気になったら自然に治るのを期待するしかない。

治らないものは死ぬか,寝たきりになってしまう。これでは哀れである。

求めやすい漢方薬の処方を編纂して彼らに与え、彼らを救え。~

私は謹んでこの命令を受け、それぞれの病気に求めやすい処方を397集め「救民妙薬」と名付けて、広く人々にこれを与える。

民を苦しみから救う一助となれば幸いである。

常陽水戸府医士 穂積氏甫庵宋與撰