園長の部屋 第53回
錦糸南天~小笠原先生をお迎えして

錦糸南天(琴糸南天)
学名:Nandina domestica var. capilliaris (メギ科)
平成26年1月12日(日)に、NHK「趣味の園芸」でおなじみの
小笠原 左衛門尉亮軒(さえもんのじょうりょうけん)先生をお招きして
「元禄時代に咲く花」という講演会を開催しました。
小笠原先生は、江戸の園芸文化に大変お詳しいです。
古典園芸のひとつである錦糸南天の展示会を開催中だったので、
会場で、錦糸南天および「江戸の園芸」の見どころなどを伺いました。
古典園芸植物のひとつ。葉は細く糸状で筏(いかだ)、奴(やっこ)、
緬(ちりめん)などの葉芸(はげい)があり、多数の園芸品種が区別されています。


葉形や葉色、草姿のわずかな変化に注目して、
それらをひとつの園芸文化に育て上げてきたのは
日本文化の特質と強い関わりがあるようです。
「江戸の園芸」は植物だけでなく、植物と鉢との調和が魅力だそうです。
水戸市植物公園では錦糸南天のほか巻柏(いわひば)、椿、
富貴蘭、さつき、セッコクなど様々な古典園芸植物の展示会を
季節ごとに開催しております。ぜひご観賞ください。
小笠原先生、園長の部屋へのご出演、ありがとうございました
- 場所 植物館
- 更新日 2014年1月12日